おしらせです。
検索
カテゴリ
以前の記事
2009年 01月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 最新のトラックバック
お気に入りブログ
ライフログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
前書きで、「良寛や一休とくらべると、一茶は貧相でゆたかさがない。ガツガツしている、というのがいままでのかれのイメージだった」としている。 一茶に対する私のイメージはむしろ好好爺。学校で学んだ以上の知識はなかった。 どうして、好好爺というイメージかというと私の記憶にある一茶とは 雀の子そこのけそこのけお馬が通る 我と来て遊べや親のない雀 めでたさも中くらいなりおらが春 という、江戸時代にしては一茶の俳句は読みやすくて語呂もよく覚えやすく、その上その情景を思い浮かべやすいほのぼのとして心に溶け込んでくる、そんな俳人というイメージ。 ところが実際には次のような生い立ちと生き方であったようだ。 一茶の生家は、今の長野県上水内郡信濃町柏原。地図で見ると野尻湖の近くで学生時代にこの辺に行ったことがありました・・・それは今は置いておくとして・・・ 自作農の家に生まれ、3歳のときに母親がなくなり、祖母の育てられた。が継母が家に入ることになり、弟が生まれる。 継母との関係が悪くかったこともあり、口減らしの意味もあって、江戸に出されることになる。 若いころの一茶は自分ほどこの世に不幸なものはないという態度で人に接したようで ・ 自分は子供のときからこんな不幸な目にあっている。 ・ それにもかかわらず、他人はそれをひとつも認めてくれない。 ・ それだけでなく、いったん故郷を追い出されるように出て行った自分が戻ってきても、故郷の人々の心は冷たい。 ・ それならば、自分は黙っていようと思ったが、子供の時に味わわされた苦労を対抗要件としてこれから世の中に立ち向かっていく。 ・ とりあえずの敵はあなた方だ。だから、自分を正しいモノサシとして、あなた方の悪いところをかたっぱしから暴いていく。 ・ そこで争いがおこっても、常に自分が正しいのであって、あなた方がまちがっているのだ。 ・ 特に最大の強敵は弟だ。弟は相続すべき財産を横領している。 という考えで徹底的に相続争いをすることになる。 こんなことをこの本を読んで初めて知ることになり、私の一茶像は大どんでん返しをくらうことになった。 おかげで思い込みやイメージにとらわれることの怖さをまた知ることができた。 最後に心に残った2句。 とべよ蚤同じことなら蓮の上 是がまあついの栖(すみか)か雪五尺
by snikami
| 2006-07-13 15:37
| 読んだ本や記事
|
ファン申請 |
||